
- stera packの入金サイクルは早い?
- 売上は何日後に口座へ入金される?
- 毎日入金と月2回入金では、どちらを選べばいい?
キャッシュレス決済を導入するとき、決済手数料ばかりに目が向きがちですが、店舗経営では売上がいつ現金化されるかも重要なポイントです。
特に飲食店や小売店、美容サロンなどでは、仕入れ・人件費・家賃・広告費などの支払いが毎月発生します。決済した売上が入金されるまでの期間が長ければ、黒字経営でも一時的に資金が不足する可能性があります。
そこで注目したいのが、三井住友カード系のキャッシュレス決済サービスstera pack(ステラパック)です。
stera packは、毎日締め・月6回締め・月2回締めなど、店舗の資金繰りに合わせて入金サイクルを選択できることが特徴です。現時点で4種類の入金サイクルが用意されており、最短では毎日締め・2営業日後払いを利用できます。
この記事では、stera packの入金サイクルを詳しく解説したうえで、Square・Airペイ・STORES決済などの主要サービスとも比較します。
さらに、単純に「入金が早いサービス」を選ぶのではなく、自分のお店なら、どの入金サイクルが一番お金を残しやすいのか?という視点から、選び方をわかりやすく解説します。
stera pack(ステラパック)の入金サイクルは4種類
まず結論からいうと、stera packでは以下の4種類の入金サイクルが用意されています。
| 入金サイクル | 入金タイミング | 向いている店舗 |
|---|---|---|
| 毎日締め・2営業日後払い | 最短2営業日後 | 日々の資金繰りを重視 |
| 月6回締め・2営業日後払い | 約5日ごとに締め、2営業日後 | 入金頻度と手数料のバランス重視 |
| 月2回締め・2営業日後払い | 月2回、締め日の2営業日後 | 振込手数料を抑えたい |
| 月2回締め・15日後払い | 月2回、締め日から15日後 | 特定の業種・条件など |
三井住友銀行の口座を入金先に指定した場合、振込手数料は無料です。一方、その他の金融機関では1回あたり220円(税込)の振込手数料がかかります。
つまり、stera packの入金サイクルを選ぶときは、何日で入金されるかだけではなく何回振り込まれるかまで考えることが重要です。
stera pack(ステラパック)の入金サイクルを具体例で確認
① 毎日締め・2営業日後払い
最も入金頻度が高いのが毎日締め・2営業日後払いです。毎日の売上を締め、その2営業日後に入金されます。
たとえば月曜日の売上は、銀行営業日を基準として2営業日後に入金されるイメージです。
この方法の最大のメリットは、売上を早いペースで現金化できることです。
飲食店など、日々の仕入れや人件費の支払いが発生する店舗では、キャッシュフローを安定させやすくなります。
ただし、三井住友銀行以外の金融機関を利用する場合は、入金1回ごとに220円(税込)の振込手数料が発生します。
たとえば月20営業日として考えると、220円×20回=4,400円/月となります。
年間では、4,400円×12か月=52,800円です。
ここが、stera packの入金サイクルを考えるうえで見落としやすいポイントです。毎日入金されるから一番お得とは限りません。
② 月6回締め・2営業日後払い

月6回締めでは、おおむね5日ごとに売上を締め、その2営業日後に入金されます。
基本的なスケジュールは次のとおりです。
| 売上期間 | 入金の目安 |
|---|---|
| 1~5日 | 7日頃 |
| 6~10日 | 12日頃 |
| 11~15日 | 17日頃 |
| 16~20日 | 22日頃 |
| 21~25日 | 27日頃 |
| 26日~末日 | 翌月2日頃 |
土日祝日など金融機関の休業日が関係する場合は、実際の入金日が営業日に調整されます。
月6回入金されるため、毎日締めほど細かく入金されませんが、月2回よりも資金を回収しやすいのが特徴です。資金繰りは重視したい。でも毎日入金までは必要ないという店舗に向いています。
③ 月2回締め・2営業日後払い

月2回締めの場合、基本的には以下のような区切りになります。
| 売上期間 | 入金の目安 |
|---|---|
| 1~15日 | 17日頃 |
| 16日~末日 | 翌月2日頃 |
こちらも銀行休業日に該当する場合は、営業日に合わせて入金日が調整されます。
月6回締めと比較すると入金頻度は下がります。
しかし、三井住友銀行以外の金融機関を利用する場合には、振込回数を減らせるというメリットがあります。そのため、
- 入金を毎日必要としない
- 事業用口座を現在の銀行から変更したくない
- 振込手数料をできるだけ抑えたい
という店舗では、有力な選択肢になります。
④ 月2回締め・15日後払い

もう一つが月2回締め・15日後払いです。基本的には、
| 1~15日の売上 | 月末に入金 |
| 16日~末日の売上 | 翌月15日に入金 |
というサイクルです。
4つの中では、売上が口座に入るまでの期間が最も長くなります。そのため、単純に早く売上を回収したいという店舗には向きません。
一方で、業種や取扱商材などによっては、この入金サイクルが関係するケースがあります。申し込み前には、自店の業種で希望する入金サイクルを選択できるか確認しておきましょう。
stera pack(ステラパック)の入金サイクルは他社より早い?
では、stera packの入金サイクルは他社と比較して早いのでしょうか。
主要なキャッシュレス決済サービスと比較してみましょう。
| サービス | 主な入金サイクル | 振込手数料 |
|---|---|---|
| stera pack | 毎日・月6回・月2回など | 三井住友銀行0円、その他220円/回 |
| Square | 最短翌営業日、その他は週1回など | 通常無料 |
| Airペイ | 対象金融機関は月6回、その他は月3回 | 無料 |
| STORES決済 | 手動なら最短翌々日、自動は月1回 | 条件により無料・200円 |
| PAYGATE | 月2回など | 無料 |
Square
三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日、その他の金融機関では週1回の振込です。通常の振込手数料は無料で、即時入金を利用する場合は1.5%の手数料がかかります。
Airペイ
Airペイ・Airペイ タッチの場合、三井住友銀行・みずほ銀行・三菱UFJ銀行では月6回、それ以外の金融機関では月3回の入金です。振込手数料は無料です。
STORES決済
手動入金なら決済日の翌日から振込依頼ができ、依頼後1~2営業日で入金されます。10万円以上なら振込手数料は無料、10万円未満は200円(税込)です。自動入金は月末締め・翌月20日入金で、手数料は無料です。
このように比較すると、stera packは入金頻度を店舗側で細かく調整できることが強みだとわかります。
最短入金だけで決済サービスを選ぶのは危険
ここは、店舗オーナーが特に注意したいポイントです。
決済サービスを比較するとき、
- 翌営業日入金だから、このサービスが一番いい
- 2営業日後だから、このサービスは遅い
と判断してしまいがちです。しかし、店舗経営では入金スピードとコストのバランスを見る必要があります。たとえば、
A店
- 月商500万円
- 毎日入金が必要
- 三井住友銀行を利用
B店
- 月商500万円
- 月2回の入金でも問題なし
- 他行を利用
この2店舗では、最適な入金サイクルが違います。
A店なら、毎日締め・2営業日後払いによるキャッシュフロー改善のメリットを受けやすいでしょう。一方、B店では毎日入金を選ぶことで振込回数が増え、他行利用なら振込手数料も積み上がります。
つまり、早ければ早いほど正解ではありません。
これが、stera packの入金サイクルを選ぶときの重要な考え方です。
stera pack(ステラパック)の振込手数料はいくら?
stera packでは、入金先によって振込手数料が異なります。
| 三井住友銀行口座 | 0円 |
| その他の金融機関 | 220円(税込)/回 |
ここから考えると、入金サイクルによる年間コストの差はかなり明確です。
毎日締めの場合
仮に月20回入金されるとすると、220円×20回=4,400円/月
年間では、52,800円になります。
月6回の場合
220円×6回=1,320円/月
年間では、15,840円です。
月2回の場合
220円×2回=440円/月
年間では、5,280円です。
つまり、他行口座を利用する店舗では、どれくらい早く入金してほしいかと年間でいくら払うかをセットで考えることが重要です。
stera pack(ステラパック)はどの入金サイクルを選ぶべき?
ここでは店舗タイプ別に考えてみます。
とにかく資金繰りを重視したい店舗
おすすめは、毎日締め・2営業日後払いです。たとえば、
- 飲食店
- 小売店
- 仕入れが多い店舗
- 日々の売上から仕入れを回している店舗
売上をできるだけ早く口座へ戻せるため、運転資金を確保しやすくなります。ただし、他行口座を使う場合は振込手数料が増えるため注意が必要です。
入金頻度とコストのバランスを取りたい店舗
おすすめは、月6回締め・2営業日後払いです。
毎日ほど細かく入金する必要はないものの、月2回では少し間隔が空くという店舗に向いています。
特に、週1回以上くらいのペースで売上を回収したいという店舗には検討しやすい選択肢です。
振込手数料をできるだけ抑えたい店舗
おすすめは、月2回締め・2営業日後払いです。
他行口座を使っている場合でも、振込回数を月2回に抑えられます。
売上が入るまで多少待っても問題ないという店舗なら、毎日締めよりも合理的なケースがあります。
入金を急ぐ必要がない店舗
業種や条件が許すのであれば、月2回締め・15日後払いも選択肢になります。
ただし、資金繰りという観点では他のサイクルより入金までの期間が長くなるため、安易に選ぶのではなく、自店の支払予定と照らし合わせることが大切です。
stera pack(ステラパック)とSquareならどちらがいい?
入金サイクルを重視する店舗では、Squareとの比較も気になるところです。
Squareは、三井住友銀行・みずほ銀行なら翌営業日入金、それ以外の銀行なら週1回の入金となります。通常の振込手数料は無料です。
一方、stera packは最短で毎日締め・2営業日後払いを選べるため、入金頻度を細かく設計したい店舗に向いています。
一方で、他行口座を利用する場合は、stera packでは1回220円の振込手数料が発生します。
したがって、
| ・入金の柔軟性を取る | stera pack |
| ・最短翌日入金に対応がしたい ・振込手数料をシンプルに抑えたい | Square |
という見方ができます。もちろん、実際には決済手数料、対応決済ブランド、端末、POS機能、サポートなども含めて判断する必要があります。
stera pack(ステラパック)とAirペイならどちらがいい?
Airペイは、対象金融機関によって月6回または月3回の入金となり、振込手数料は無料です。
一方、stera packでは毎日締め、月6回、月2回などから選択できます。そのため、
| ・入金回数を自分で調整したい | stera pack |
| ・振込手数料をかけず、決まったサイクルで入金したい | Airペイ |
という考え方ができます。ただし、決済端末の使いやすさや対応決済、POSとの連携など、入金以外の条件も比較しましょう。
stera pack(ステラパック)とSTORES決済ならどちらがいい?
STORES決済は、手動入金なら決済日の翌日から振込依頼ができ、依頼後1~2営業日で入金されます。自動入金の場合は月末締め・翌月20日入金です。
| ・自動的に定期入金してほしい ・毎日・月6回・月2回から選びたい | stera pack |
| ・手動入金に対応がしたい | STORES決済 |
STORES決済の特徴は、必要なときに自分で入金を依頼する運用ができることです。
一方、stera packはあらかじめ設定した入金サイクルに従って売上が入金されます。そのため、という店舗ならstera packが検討しやすいでしょう。
実は銀行口座まで含めて考えるのが重要
stera packの入金サイクルを考えるとき、意外と重要なのが入金先の銀行口座です。
同じ「毎日締め・2営業日後払い」を選んでも、三井住友銀行なら振込手数料0円なのに対して、その他の金融機関なら1回220円となります。つまり、ステラパックを検討するなら、
決済サービスを選ぶ
↓
入金サイクルを選ぶ
↓
入金先口座を確認する
という順番だけではなく、
ことが重要です。これは、決済手数料だけを比較している記事では見落としやすいポイントです。
ステラパックの入金サイクルを選ぶ3ステップ
最後に、迷ったときの選び方を3ステップにまとめます。
STEP1:何日分の売上を待てるか考える
まず、売上が口座に入るまで、何日待っても問題ないか?を考えます。
仕入れや人件費の支払いが多いなら、短いサイクルが安心です。
反対に、資金に余裕があるなら、入金回数を減らす方法も検討できます。
STEP2:入金先の銀行を確認する
三井住友銀行なら振込手数料は無料です。
他行の場合は1回220円なので、入金回数が増えるほど年間コストも増えます。
STEP3:年間コストで比較する
月220円だから安いと考えるのではなく、220円×年間の入金回数で考えるのがおすすめです。たとえば他行口座の場合、
| 入金回数 | 年間振込手数料の目安 |
|---|---|
| 月2回 | 5,280円 |
| 月6回 | 15,840円 |
| 月20回 | 52,800円 |
※月20回は営業日を仮定した概算です。
この金額と早く入金されるメリットを比較すれば、自店に合ったサイクルを判断しやすくなります。
stera pack(ステラパック)の入金サイクルでよくある質問
stera packの入金サイクルは何種類?
4種類です。「毎日締め・2営業日後払い」「月6回締め・2営業日後払い」「月2回締め・2営業日後払い」「月2回締め・15日後払い」があります。
stera packは最短いつ入金される?
最短のサイクルは「毎日締め・2営業日後払い」です。公式にもこの入金サイクルが案内されています。なお、新規申し込み時の選択条件については公式の案内を確認してください。
stera packの振込手数料はいくら?
三井住友銀行口座なら無料、その他の金融機関は1回220円(税込)です。
stera packの入金サイクルは変更できる?
入金サイクルは変更可能と案内されています。ただし、変更方法や適用タイミングなどは契約状況によって異なる可能性があるため、変更時は公式の最新情報を確認しましょう。
stera packは毎日入金がおすすめ?
必ずしもそうとは限りません。三井住友銀行を利用していて資金繰りを重視する店舗なら、毎日締めは有力な選択肢です。
一方、他行を利用している場合は、入金1回ごとに220円がかかるため、月6回や月2回のほうがコスト面で合理的な場合があります。
まとめ|stera pack(ステラパック)は早さだけでなく回数で選ぶ
stera packの大きな特徴は、店舗の資金繰りに合わせて入金サイクルを選べることです。
最短の「毎日締め・2営業日後払い」から、月6回、月2回まで選択肢があります。ただし、最も入金が早いサイクルを選べばいいとは限りません。
特に他行口座を利用する場合、1回220円の振込手数料が発生するため、入金スピード × 入金回数 × 年間コストの3つをセットで考えることが大切です。
店舗タイプ別に考えると、
| 資金繰りを最優先 | 毎日締め・2営業日後払い |
| 早さとコストのバランス | 月6回締め・2営業日後払い |
| 振込手数料を抑えたい | 月2回締め・2営業日後払い |
| 入金を急がない・条件に該当する | 月2回締め・15日後払い |
という考え方ができます。また、SquareやAirペイ、STORES決済などにもそれぞれ異なる入金条件があります。
だからこそ、決済サービス選びでは入金が一番早いかではなく、自分のお店の売上・支払い・銀行口座に一番合っているかを基準にすることが重要です。
stera packを検討しているなら、まずは現在の月商と入金先銀行、そして毎月どの程度の運転資金が必要なのかを整理してみましょう。
その3つがわかれば、自店にとって無理のない入金サイクルが見えてきます。
